輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《智恵の一太郎(ちえのいちたろう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 頁

青空文庫

と、得意らしくいうのでした。

なるほど、ふしぎな電燈です。現像台の上に、直径二十糎ほどの、大きな丸いガラス瓶がおいてあって、そのガラス瓶全体が、さっきの矢印や小旗などと同じように、青白く光っているのです。その光で、せまい暗室の中が、ボーッと明かるく、高橋さんの顔や姿もよく見えるのです。

「やっぱり夜光塗料ですか」

「いや、そうじゃない。これは虫なんだよ」

「え、虫ですって?」

一太郎君は、また、びっくりしてしまいました。光る虫といえば、すぐ蛍を思い出すのですが、この光は蛍をよせ集めたものではありません。蛍なれば、ポツポツと、点になって見えるはずですし、とてもこんなに明るく光るわけがないのです。

「虫といっても、目に見えるような大きな虫じゃないのだよ」

高橋さんはそこの椅子にかけて、青白い光の中に笑顔を見せながら、話しはじめました。

「光る虫といえば、すぐ蛍を思い出すけれど、その外にも光る動物や植物はたくさんあるんだよ。

光る動物は水の中にすんでいるものが多いのだが、ホタルイカもそうだし、もっと深い海にいるユウレイイカも自分で光る。それからクラゲ類の内にも、青白く光るやつがずいぶんある。