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あんごうのやくわり
暗号の役割
海野 十三
線上閱讀海野 十三《暗号の役割(あんごうのやくわり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,409 字 · 23 頁
その仮称お多福山の場所は秘密だ。
おぬしだけが知っているんだ。
とんでもない。
金山源介は殺された――お多福山の宝を見つけて、見本の原鉱を掘りだした男………
殺したのはおぬしだ。
うそだ。でたらめだ。
烏啼の身内と分ったからにゃ、話はお断りだ。
そんなことはいわない方がいいだろうぜ。笹山鬼二郎、おぬしは悪人だ、卑怯者だ。
儲けは山分けだ。
いやだ。
おぬしの大将に何もかもぶちあけて、大将にかけ合う。
まあ、待て。
おぬしは源介から横どりした秘密地図を持っているんだ。それを今、半分に破いてこっちへ寄越せ。
ちょッ、悪い者に見こまれたよ。じゃあ今出して、それを半分にするから……ちょっと待っていて下さいよ。
その次に起ったことを、袋探偵はわりあいはっきり覚えている。
というのは、たちまち身近に起った大乱闘。罵る声。悲鳴。怒号。殴りつける音。なにかがしきりに投げつけられる音。それから乱れた足音。遠のく足音。……
袋探偵は、八つ手のかげで、いくたびとなく立とうと努力した。だがそれは遂に駄目であった。腰が重くて、力がはいらなかった。そのうちに何だか机ぐらいの大きさのものがとんで来て、彼を張り倒した。