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しょせきのふうぞく
書籍の風俗
恩地 孝四郎
線上閱讀恩地 孝四郎《書籍の風俗(しょせきのふうぞく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,594 字 · 10 頁
角背は保全上と開きの点に難があるが、視形としてはキッカリとした角形を成すので、そういった好みには適合する。
連結の法に、も一つの方法がある。突着け綴附というので、表紙の平(ヒラ)と背との間の仕切り押のないもの、背からすぐ平へ移行する方式、表紙をミミの根までつき込んで連絡するのである。之は仕切り押を忌む様な平から背まで続いた装飾などある場合には此の法によるより外ないが、一寸締りのない様な感じである。場合によってはこの装飾の関係がなくとも用いて良果がある。又之と同様の外容となるものだが、一枚の芯紙をのべて貼附けたものなどもある。小形の聖書などにみるあれである。
以上で大体装綴様式を略述したことになるが、各々その工程形態によって、性質があるから、装案者はそれを味識して配慮することが必要である。書の品格、仮りに書格といおうなら、その書格を構成する分子としてその綴装様式は重大な役割りをもつものである。例えば背皮を採り乍ら、打抜き綴じなどにするが如きは、やむを得ない場合は致し方なしとして、全く以てちゃちである。又丸背の強いものに対して余り直線的な感じの文様を附するが如きである。