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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《業平文治漂流奇談(なりひらぶんじひょうりゅうきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 159,974 字 · 317 頁

青空文庫

亥「待ちねえ爺(ちゃん)、何か全く文治郎さんがお前(めえ)の所へ金を持って来てくれたに違(ちげ)えねえか、爺」

長「暮になって何(ど)うも仕様のねえ所へ十両の金をくれて、それで己が今まで食っていたのだよ」

亥「そうとは知らずにどてっ腹をえぐろうと思っていた」

長「なに小塚原(こづかっぱら)へ往くと、己やらねえ」

亥「そうじゃアねえ、己が知らねえからよ」

長「なに不知火関(しらぬいぜき)を頼むと」

亥「全く金を十両くれたかよ」

長「そうよ」

亥「あゝ後悔した」

長「なにそんな事を云っても己(おれ)アやらねえ」

亥「本所から度々名の知れねえ差入物が来ると云ったが、それじゃア文治郎が送ってくれたか、又己の留守に金を十両持って見舞(みめえ)に来てくれたとは己は済まねえ」

長「何をぐず/\云っている、己出さねえ、やらねえ」

亥「爺(ちゃん)、知らねえと云って済まねえなア」

長「うん済まねえ」

亥「知らねえからよ」

長「牢から出たら手前(てめえ)を連れて詫に往(ゆ)こうと思っていた」

亥「直ぐに詫に往くよ」

長「嘘をつけ、そんなことを云ってまた喧嘩に往く