輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《樅ノ木は残った(もみノきはのこった)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 148,519 字 · 296 頁

青空文庫

「この大事なときに、国老の身で城下を留守にする、奥山大学はそういう男だ」

――はあ。

「むかしから傲岸な男だったが、おれがめをかけてやるようになってからまるで摂関きどりだ、しかし、まあよい、そこが彼の役に立つところでもある」

――はあ。

「ようすを聞こう」

――会議は七月三十日に城中お広書院でひらかれました、御老職、古内主膳どのは欠席でございます。

「古内は高野山へいった」

――義山(先代忠宗)さまの御法要とうかがいました。

「義山公の法要で高野山へいって、九月でなければ戻らない筈だ」

――弾正(伊達宗敏)さま御出府のあとにて、安房(同宗実)さまが御上座、まず老臣誓書のことが出ました。

御家の大変に当り、今後は一門老臣の和合協力が必要である。よって神文誓書して、なにごとによらず、互いに熟議相談しておこなうこと、独り主君にもの申すことあるべからず。また、互いにいかなる意趣あるとも、向後十年間は相互に堪忍して公用の全きよう勤むべし。

石川大和さまが、かように御披露なされ、安房さまはじめ御一同が了承のむねを述べられましたところ、奥山どのがその席から「いや」と反対の発言をなさいました。