輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
線上閱讀橘 外男《橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇(いきふどう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 198,400 字 · 387 頁
そして、じぶんの顔を見あげて、ニヤリとつめたい笑みをくちびるにうかべたまま、一言もいわぬ少年の、玉のようなおもてに目をはしらせたとたん、ハッとしたように、この家老もいずまいをただしました。
「さようでござるか! わかり申した……と。……よろしい、わかり申した……と。勝負はどこまでいっても、勝負でござる。なさけ容赦は、いらぬことでござると、な。よろしい、拙者もそのつもりで、かかりもうそう」
と、もうお茶にもタバコにも手をださなくなりました。いいえ、手をださなくなったばかりではありません。一局また一局と、だんだん負けこんでくるにしたがって、また癇のむしがたかぶってきたのでしょう。しだいしだいに左近将監の顔色がかわってきました。
考えだした妙手もヘチマもあったものではありません。九州の麒麟児とよばれるこの天才少年にかかっては、城代も家老もさながら赤子にもひとしい存在です。手玉のごとくにあしらわれてあいてが十六、七の子どもだということもわすれて、そのいかつい大きな顔に大粒の汗をかきだしてきました。
「よろしい! そうでられるか! では、拙者はこういたそう……と」