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むさしたびにっき

武蔵旅日記

山中 貞雄

線上閱讀山中 貞雄《武蔵旅日記(むさしたびにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,659 字 · 27 頁

青空文庫

T「吉岡憲法先生の

吉岡流を少々ばかり」

団九郎、ウンウン、アーアー。

T「吉岡の憲公か」

まるで憲法が自分の弟子みたいな調子である。

T「憲公も、噂ほど強う無い喃」

これには武蔵、思わず苦笑する。

武蔵、道端の草をむしり取って、団九郎の背後から、その首筋をその草で、そッと撫でる。

(薄の様な草)

団九郎、首をちぢめる。

がその儘歩いて行く。

武蔵又こそぼる。

団九郎、立ち止った。首筋を撫でて見て、

武蔵に、何か居るか見て呉れ、と言う。

武蔵、覗き込んで叫んだ。

T「アッ、毛虫ッ」

で今迄威張り返って居た団九郎がワーと真蒼な顔で跳び上った。(仰々しく驚く事)。

(F・O)

S=街道の茶店

白狐のおしまが休んで居る。

傍に武者修業らしい武家一人。

おしまがじろッと侍の方を凄い眼で睨んで、

独りほくそ笑む。

と「茶代を置くよ」と言い捨てて立ち上る。

武家、つと懐に気附いて手を入れて見る

と紙入れが無い。

おしま茶代を置いて去ろうとする。

侍「アッ、これ」と、

おしまに追い附いた。

いきなり、利腕つかんで捻じ伏せた。

「何をするんだい?」とおしま。

侍、おしまの懐から己の紙入れを奪い返して、