輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しのよこく

死の予告

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《死の予告(しのよこく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,149 字 · 34 頁

青空文庫

第二の犠牲

最後に出て来たのは、二十二三歳と見える、繊弱そうな青年、コバルト色の背広にラッパズボンを穿いた、年寄が見ると胸を悪くしそうな風体です。

「若様、敬太郎様で御座います」

それでも家扶の長谷部は、特別丁寧なお辞儀を一つして引っこみます。

「やア、失敬。君は何んかい。探偵君かい。なに新聞記者? ホウ、そうか、何んか面白いことはありますか、近頃の新聞はどうも面白くないネ――」

弁じ立てそうにするのを、

「もういい、帰れ」

父伯爵が追い返してしまいます。

第二の犠牲

翌る日。

伯爵の不安と懊悩を見兼ねて、私も「足の勇」も到頭伯爵家に泊り込んでしまいました。幸い社の方にも忙しい仕事はなく、間がよく行けば、この種が大物になるかも知れなかったので、編輯長の諒解を得て、暫らくは此事件に没頭することになったのです。

三月十三日は、斯うして賑やかに暮れてしまいました。伯爵令嗣の敬太郎というのは、実は養子で、実子の無い伯爵は、これを姪の瑛子と一緒にする積りで居るようですが、どう言うものか、この二人は全く性が合いません。

併し遊び友達には、どちらも誠に結構な人物でした。屋外遊戯の部に属するものは、瑛子は何んでも心得、屋内遊戯に属するものは、敬太郎が何んでも相手になってくれます。