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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
線上閱讀高木 敏雄《比較神話学(ひかくしんわがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,624 字 · 348 頁
社会の発達は、不和衝突、争闘の結果なりとの一種の社会観、かの神話の裏面に存するなり。
其はじめの、天然的分子を含むこと甚しき、天地開闢に関する部分を除きて、人文神話的性質の、稍明かなる部分に就て、之を述べんに、第一回の主宰神は、天神ウラノスにして、第二回の主宰神は、天神クロノスなり。「オリムピヤ」神界の主、アテーネの父、天神ツォイスは、第三回の主宰神なり。クロノスはウラノスの末子、ツォイスも亦た、クロノスの末子なり。ウラノスの宇宙主宰倒れて、主権クロノスの手に移り、クロノスの世界政治覆えりて、主権遂にツォイスの手に帰するに至りしは、决して尋常一様の継承相続の結果には非ずして、純然たる一種の革命の結果に外ならず。簡単に述べんにウラノスはその末子クロノスに殺され、クロノスの末子ツォイスは、其独特の武器電光霹靂を恣にして、其父の軍を滅したるなり。共に無上の大罪悪にして、比類なる大不祥なり。而もこの大罪悪を犯せしツォイスは、遂に第三回即ち最後の宇宙政治の主権を掌握して、宇宙の主、世界の首、「神と人との父」として、無上の尊崇を受け、最高最上の人文神と仰がるるに至れり。