輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じんだいしのけんきゅうほう
津田左右吉歴史論集
津田 左右吉
線上閱讀津田 左右吉《津田左右吉歴史論集(じんだいしのけんきゅうほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 117,964 字 · 229 頁
たのであるが、一般の文化について、また広い社会のことについていうと、民衆のはたらきが歴史の発展と共に次第次第に強くなって来て、江戸時代になると、その文化は民衆の文化であり、社会を動かす力のもともまた民衆にあった、といってよいありさまになった。日本全体の経済が商人、即ちいわゆる町人、の手によって動かされていたことはいうまでもなく、大名の財政も商人によってとりまわされた場合が甚だ多かった。従ってまた富の力が町人に集まり、その教養も進み、文芸とか学問とかいう方面も、そのはたらきには町人のあずかるところが多く、特に文芸においては町人が主となっていたといってもよいほどである。農民、即ちいわゆる百姓、もまたこの方面に少なからぬはたらきをしたのであって、特に学問に志をむけるものは彼らの間に多かった。それは、概していうと、彼らのうちの資産のあるもののことであったが、そういうものとても、政治的地位また社会的職分においては、農民に違いなかったのである。むかしから日本の文化には民衆のはたらきが少なくなかったので、『万葉』に防人の歌や東歌がのせてあるのでも知られる如く、奈良朝時代でも上流階級の文化が民衆の間にいくらかずつしみこんでゆくようすのあったことは、別問題としても、仏教の僧侶に民衆から身を起したものが多く、そういうありさま