輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
線上閱讀海野 十三《浮かぶ飛行島(うかぶひこうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 頁
「こら、待て。撃っちゃならん」
とリット少将が叫んだ。しかし時すでにおそかった。
だだーん。
銃声は轟然と、あたりにひびいた。
「あっ、――」
舷の端へもう一歩というところで、杉田はもんどりうって転んだ。そしてそのまま甲板を越えて、杉田の姿は消えた。
まっさかさまに海中へ――。
そうなると手錠をはめられた杉田二等水兵は、泳ぐこともできないで溺死するほかないであろう。死は目前にあった。――
が、そのとき不思議な運命が、彼の身の上にふってわいた。
海中へひたむきに墜落してゆく杉田の体が、途中でぴたりと停ったのである。不思議なことが起った。
だが、それは不思議ではなかった。落ちゆく杉田の体を、むずと抱きとめた者がいるのだ。それは一たい誰であったろう。
それは外でもない。頭にぐるぐる繃帯をしたペンキ塗の中国人であった。リット少将とハバノフ氏の密談する塔の屋上で、檣にペンキを塗っていたあの怪中国人であった。
彼はなぜ、命がけの冒険をしてまで杉田二等水兵を抱きとめたのだろう。
諸君! まことに不思議な怪中国人ではないか!
軍艦明石
練習艦隊須磨明石の二艦は、針路を北々東にとって、暗夜の南シナ海を航行してゆく。