輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

うみがよんだはなし

海が呼んだ話

小川 未明

線上閱讀小川 未明《海が呼んだ話(うみがよんだはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,700 字 · 8 頁

青空文庫

二

二

ある日のこと、清吉のお父さんは、勇ちゃんの叔父さんが、海の生活をやめて、こちらへくるようになったわけを、外から聞いてきたのであります。

「清吉、こんな話は、あまり人にするでないぞ。お父さんが、あるところで聞いてきたのだからな。」

「怖ろしい話?」

「清ちゃん、だまって、聞いていらっしゃい。」と、そばから、姉さんがいいました。

「ある日のこと、沖合いで、汽船が衝突して、一そうは沈み、ついに行方不明のものが、八人あったそうだ。あの人は、海へくぐる名人だってな。それで、たぶんその船といっしょに沈んでしまったのだろうから、中へ入って、死骸をさがしてくれと頼まれたのだ。」

「あのおじさん、入ったのかい。」

「だれも、底が深いし、気味悪がって、いい返事をしたものがないのを、あの人は、一人で入ったのだ。」

「えらいなあ。」

「えらいとも。」

「いいから、清ちゃん、だまって聞いていらっしゃい。」と、お姉さんが、またいいました。

「あの人は、降りていって、船室の内へ入って、さがしたそうだ。けれど、一人の死体も見つからない。おかしいなと思ったが、上がってそのことを報告した。すると、いやそんなはずはない。