輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

線上閱讀葉山 嘉樹《海に生くる人々(うみにいくるひとびと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,305 字 · 321 頁

青空文庫

船長は、亀の子のように首を縮めていた。そして、質においても量においても、小倉と三上との二人分よりも沢山着込んでいるのに、寒さにふるえていた。そして、三上の一言に、まだその顔をほてらせながら、ギクギクしていた。そして今日の潮の長さを、しきりに癪にさわっていた。

彼にとっては、三上が一秒間でも彼を侮辱したことは、三上の生涯を通じて所罰さるべきであり、そのそばに黙って櫓を押していた小倉も、その侮辱を聞いたという廉によって、同罪であるべきであった。そして、彼は、横浜碇泊中には、やつらが「何であるか」を思い知らせてやらねばならないと決心した。

「それにしても身のほどを知らない、ゴロツキだ。一体このごろの労働者は生意気だったり、小癪だったり、そうでなければ、仕方のないナラズ者のゴロツキだ。従順な性格を持ったやつは一人もありゃしない。やつらを一人ずつ所罰するのは手間でたまらないことだ。労働者が、これほど生意気になるのは、法律があまり甘やかしすぎるからだ。十五世紀から十九世紀までも英国で行なわれたような、労働立法を制定して、額に烙印を捺すのが一等だ。鞭で打つのだ、耳を半分切り取ることだ。