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うんのじゅうざはいせんにっき
海野十三敗戦日記
海野 十三
線上閱讀海野 十三《海野十三敗戦日記(うんのじゅうざはいせんにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 83,094 字 · 167 頁
もう朝の放送は始まっており、空が東よりの半分だけ白んでいた。そのまま防空壕で眠る。寝苦しくて、身体が痛い。あっちこっち寝返りを打っているうちに、英が起こしにきた。「もう十時を過ぎましたよ」と上から声がかかる。いつの間にか四時間ほど眠ったわけだった。壕から外へ出ると、ぶるぶるっと寒い。
◯田口※三郎氏のB29の爆音聞き分け方の放送が始まり、つづいている。難解だ。普通の人には、あれではわかるまい。述べ方に工夫がほしい。日本の学者というと、なぜこのように人に伝授の仕方が拙いのだろう。飛行士の養成に手間どり、生産増大の出来ないのも、皆こんなところに大きな原因がひそんでいるのだと思う。
私の場合は、放送を聞いているうちに少しずつわかってくるような気がするが、要するに説明はまずい。いい放送なんだが、惜しいことだ。
◯防空壕の中の夢で、敵機から焼夷弾を投下されるところをみている。ばかな話だ。
◯目下の私の服装は次(※底本では「次」は「下」)図のごとし。
(※カット「服装の図」入る。17-下段)
十二月二十七日
◯一昨夜と昨夜とは敵機の来襲もなく、珍らしいことであった。おかげで暖かく寝られた。