輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
りんらくのこうじょのおぼえがき
淪落の皇女の覚書
久生 十蘭
線上閱讀久生 十蘭《淪落の皇女の覚書(りんらくのこうじょのおぼえがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,649 字 · 56 頁
グリーシャよ、二人の間に立ち迷っていたいざこざがかたづきましたので、これでもう二人は永遠に離れなくともすむことと思います。神さまがあなたといっしょに死ねとおっしゃるなら、そうしてあなたが準備しておいてくだすった天国へ迎いとってくださるのだったら、どんなにうれしいでしょう。A
一九一四年の八月、世界大戦がはじまった。皇叔ニコライ・ニコライッチ大公が総司令官でルーデンドルフにたちむかうことになったが、そもそもの辷りだしからトチリどおしで、最初の四カ月のうちに大束に二十万の兵力を耗ってしまった。ところでその頃からラスプーチンに霊感が訪れるようになった。ラスプーチンは「天上からの声」といっていたが、戦闘諸局面の運命をはっきり予言し、陣地操作に関する技術的な面から会戦の経過落着にいたるまで、言うところがみな的中する。ニコラスは天上の声にはげまされ、予言に導かれて戦線を調整しようという野望をおこし、とりあえずラスプーチンを宮中参事官にひきあげ、N※(ローマ数字2、1-13-22)とニコラス二世の頭文字を彫った純金の十字架を贈った。
「それはほんとうに霊感だったのだろうか。