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とうだいき

灯台鬼

大阪 圭吉

線上閱讀大阪 圭吉《灯台鬼(とうだいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,718 字 · 27 頁

青空文庫

すると、その返事のかわりに、こんどはこの塔の根元で、突然大きな地響きが起りました。こいつア大変だと急いでとび出したときに、向うの無電室からわたしとおなじようにとび出して来た、三田村君に出会いました」

老看守はここで一息ついた。なにかしら錯覚でもおこしそうなこの螺旋階段は、ひどくわたしの神経を疲れさす。わたし達の後から登って来た三田村技手が、このとき口を入れた。

「全くそのとおりです。わたしも風間さんとおなじように気味の悪い音を聞きました。そしてこの下の入口のところへ来たときに、この塔の頂上のほうから、低いながらも身の毛のよだつような呻き声を聞きました……友田さんのでしょう……そしてその呻き声がやむかやまぬに、今度はなんとも名状しがたい幽霊の声を聞いたのです」

「幽霊の声?」

東屋氏が真剣に聞きとがめた。

「ええ幽霊の声ですとも。あれが人間の声であるものですか!……それは、笑うようでもあれば、泣くようでもあり……そうそう、まるで玩具の風船笛みたいでした」

「渡り鳥の中にも、あれに似た声を出すのがあったが」

と老看守だ。

「いや、似ていますが、あれとはまた全然違います。