輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

線上閱讀海野 十三《爆薬の花籠(ばくやくのはなかご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 101,908 字 · 204 頁

青空文庫

それはもちろん、このてんまつを報告するためであった。覆面の犯人たちは、まんまと一杯、田所検事の計略に、ひっかかってしまったわけだった。

かたみの手箱

その朝、房枝は、ニーナ邸で、早くから目をさました。

傍のベッドでは、スミ枝がいい気持そうに寝込んでいた。まるでお伽噺にあるお姫さまのような豪華なベッドに、ふっくらと体をうずめてねむっているのであった。

房枝は、窓ぎわへいって、カーテンをそっとあけて、下を見おろした。花壇には、今もうつくしい花が咲き乱れていた。いくらきってもつんでも絶えることのない珍しい花であった。

つばのひろい麦わらの帽子をかぶった庭男が、しきりに花の間をくぐって、如露で水をやっているのが見えた。

そういう庭男が、あっちに一人、こっちに一人、二人で水をまいていた。

今日の花の慰問隊の集合は、午後一時ということになっていた。場所は日比谷公園であった。それから各工場へ、手わけして花の美女隊が、大行進を始めることになっていた。午前中は工場の増産能率を害するというので、このように午後の出勤と決められていたのである。

今日の花の大慰問が終れば、これで当分一段落となる。