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ぶっしんいちにょのかがく
物心一如の科学
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《物心一如の科学(ぶっしんいちにょのかがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,786 字 · 20 頁
不滅というのは、無くならないというだけではなく、発生しないことも意味している。本当は恒存といった方がよいので、形がかわるだけで、量は変らないということである。水素と酸素などというと、何か学問的なことのように聞えるが、薪を燃やす場合でも同じことである。薪を燃やすと、熱エネルギーが出て来るが、このエネルギーは、何処から出て来たのであるかという問題がある。
これは今までは簡単に片付けられて来ていたので、こういう物質は、内部にそれだけのエネルギーをかくして持っていたとするのである。それを「内部エネルギー」といっている。水素も、酸素も、また水も、それぞれ内部エネルギーをもっている。しかし水素と酸素との持っている内部エネルギーの和は、水の内部エネルギーよりも大きい。それで化合して水になった時は、その差だけのエネルギーが、爆発のエネルギーとなって現われる、と説明して来た。これだとエネルギー不滅の法則に合う。というよりも、エネルギー不滅の法則を先に決めて、それに合うように、内部エネルギーの方を決めたのである。
エネルギーが出て来た時は、それだけのエネルギーが、内部エネルギーとして、初めからその物質の中にあったとする。