輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぶっしんいちにょのかがく

物心一如の科学

中谷 宇吉郎

線上閱讀中谷 宇吉郎《物心一如の科学(ぶっしんいちにょのかがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,786 字 · 20 頁

青空文庫

冷やせばまた水という物質に戻るのであるから、途中だけ物質が消えては可怪しな話になる。

手に触れられないもので、やはり物質と考うべきものは、他にも沢山ある。例えば、月や太陽なども、これは物質であると、誰でも考えている。

月というものが天空に存在しているのである。芝居の書割に出て来る月、即ち幕に後から光で照らして作る月は、物質ではない。しかし本当の月はさわっては見られないが、物質である。電波を送ってやると、月から反射して戻って来る。

それでは、物質と物質でないものとを、何で区別するかというと、それはなかなかむつかしい。形や硬さで区別することの出来ないことは、水蒸気の例で既に説明ずみである。色などはもちろん判定要素にはならない。或る茶碗を赤い光で見れば赤に見えるが、青い光で見ると青く見える。しかし色などはどう変っても、茶碗には実質というべきものがあって、それは不変なものであると考える方が至当である。

この不変の実質が何であるか、さらに進んでは、そういう不変の実質というものが果して存在するか否かが、大いに問題である。

ところで科学も、結局は人間がつくったものであって、そういう一つの学問をつくり上げるには、何か基盤になるものが必要である。