輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ねこせんせいのべん
猫先生の弁
豊島 与志雄
線上閱讀豊島 与志雄《猫先生の弁(ねこせんせいのべん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,898 字 · 8 頁
もうこちらの負けで、猫の出入口を開けてやるばかりでなく、玄関の扉を開いて空気の流通をはからねばならなかった。
イタチの最後っ屁ということは聞いていたが、これをまともに嗅がされたには驚いた。
猫は今でも、その出入口から通行している。よその猫も時折はいって来る。私の家の白猫はじっさい喧嘩に弱い。
私はいろいろな猫を飼ってみた。私の生れは寅歳で、寅歳生れの人の家には猫は育ちにくいとの巷説があるが、それは嘘だ。私の家には、トラ猫もいたし、ブチ猫もいたし、黒猫もいたが、今では、異色の差毛が一本もない純白ものばかりを飼うことにしている。いくら猫は清潔ずきだとしても、やはり泥や煤に汚れることがあるし、白猫が最もきれいである。その代り、かかりつけの野口猫医師の説によれば、白猫はどうも体力が弱いそうである。
白猫が今、私の家には三匹いる。日本種ばかりである。嘗てアンゴラ種の猫を飼ったことがあるが、アンゴラだのペルシャだの長毛のものは、空気の湿度の高い日本では聊か無理だ。短毛のシャムはよろしかろうが、純白はあまり見当らない。大仏次郎君からシャム猫の子を貰うつもりだったが、純白でないから止めた。