輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 174,521 字 · 344 頁
細君が、すこし気を張っていて可哀そうです。子供二人は元気で、節造という三つの男の子はほんとに男の子よ、可愛くてそれには目尻を下げて居りますが。「どうもこの息子はユーモラスなところで親父まさりらしい」と云ったら、親父さんへへへとうれしそうでした。あなたにそのこと話したら、あなたはフフフフとお笑いになるだろうと云ったら、おやじさん、俄然もち前の笑い声でハッハッハと笑いました。こう笑うのが本ものよ。ね。
レントゲンのこと。こわがってなんか居りません、面倒くさいのよ。しかも、いいかげんのところのレントゲンなんてろくに映りもしないで。結核予防会へ行くのですが、それが面倒なのよ、面倒というのは通用いたしますまいが。日わりはこんなよ、月曜は歯イシャ、神田の方へ野菜とりにまわり午後じゅうつぶれます。火曜はそちら。水曜は分らないが、又桜田門かもしれないわ。面倒というのが、くせものめいて居りますかしら。こんなにしつこく日程なんか並べるのもくせもの?
疲れはそういうことからではなく、人事的紛糾の精神疲労や何かがまだぬけないところへ、生活条件が急変したからです。しかし本当に診て貰いましょう、来週桜田門がなさそうなら来週のうち、に。