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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 頁
これは動物の生活の研究者の書く話ではありません。シートンは画家でもあって、細君と二人天幕をもって何年もロッキー山脈のあなたこなたを旅して暮したのですって。書くものはともかく、そういう暮しはわるくあるまいと思いました。この人の顔の表情はすこしファブルに似て居ります。それでもやはり面白いものは面白く、今度寄贈のためにあつめた本の代金として国男の払ったのは五十円位ですが、大抵七割八割での本で、実質に到ってはなかなか優秀です。太郎が毎夏開成山に暮します。いつかはそれらの文庫をよむでしょう。「三年に一度ぐらいずつおやりよ」とすすめて居ります。こうして本のいいのが集ったら手元におきたい心持が実にする由。「だからうちでも一つちゃんとした本棚をおつくりよ」と云って居ります。揃って居るとよむ、そういうのですね。食堂のファイアプレイスのよこの棚をそういう本の棚にすればよいと云って居ります。さがしてよむのは本ずき、手近にあるのでよむ、それが普通。本のない家庭というのはいけません。太郎のためにそろそろ心がけなければ。
二十三日に工合が格別でなくておめにかかれればうれしいと思います。