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めずらしいさかもり
珍しい酒もり
小川 未明
線上閱讀小川 未明《珍しい酒もり(めずらしいさかもり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 5,498 字 · 12 頁
白くまは、どんどん逃げてゆきました。海は凍って、すでに氷の原となっていました。くまは、氷の上を走ってゆきました。すると、沖の方は氷がわれていて、その間に、黒い島が現れていました。くまは氷のかたまりの上を飛んで、その黒い島の上へ登ってしまいました。町の人々は、そこまでは、ゆくことができませんでした。しかし、白くまの上がった島は、くじらの背だったのです。そのうちに、くじらは、白くまを背中に乗せたまま、沖の方へだんだん動いていったのでした……。」
「それは、珍しい話だ。」と、王さまは、笑われました。
こんどは、彼らの踊りや、唄を聞きたいものだと、王さまは、仰せられたのであります。
「王さまのお許しであるから、唄をうたいたいものはうたい、踊りたいものは、おどるがいいぞ。」と、家来は伝えました。
彼らは、いろいろの唄をうたい、さまざまの踊りを、ごらんに入れたのです。王さまは、ひじょうに、ご満足なされて、
「ときどきこれから、こういう催しをすることにいたそう。」といわれました。そして、御殿から、外の広場へと出られて、みんなが、雪の上でもうたい、踊っているのを、ごらんぜられたのであります。