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げんだいゆいぶつろんこうわ

現代唯物論講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代唯物論講話(げんだいゆいぶつろんこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 頁

青空文庫

云うまでもなく生物学は個々の生物に関する知識に止まるのではなくて、生物の総体に関する知識でなければならなかったからだ。

分類するためには併し分類の原理が必要であるが、その原理は何処から来るか。之は形態相互の外見上の又は外面的な異同であることは出来ない。そうすれば分類は第一に、外見上の形態の比較をなす限りの形態学に満足することは出来ない。生物の形態はその内部的構造にまで立ち入って、肉眼の範囲をも越えて、規定されて行く必要が生じて来る。かくて組織学が生物学の一部門として成り立つ。

そして分類は第二に、外面的な形態の比較をなす限りの形態学には信頼することが出来なくなる。分類を正当に行なうことが出来るためにも、形態学は形態の内面的な理解を要求するのである。実際、生物の形態はただ単に初めからそのようなものとして与えられているのではない。生物は単にかくかくの形態を有っているのではない。実は生物はかくかくの形態を取ることによって夫を持つのである。形態は形態形成なくしてはあり得ない。形態学はであるから形態形成の理論にまで展開しなければ止むことが出来ない。初めは多少とも静止的なものと考えられたであろう形態の概念は、形態形成という動的な過程の概念を必然的に結果するわけである。