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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 214,332 字 · 426 頁

青空文庫

麁朶を取って突然ポンと撲った。

富「これは痛い」

母「呆れかえった奴だ」

隅「よくお帰りでございまして」

母「今帰って来たゞが、彼の野郎ふざけ廻りやアがって、富五郎茲へ出ろ」

富「ヘエ、これは恐入りました、どうも些ともお帰りを知らんで、前後忘却致し、どうも何とも誠にどうも、何で御打擲ですか薩張分りません」

母「今見ていれば何だお隅にあの挙動は何だ、えゝ、厭がる者を無理にかじり付いて、髯だらけの面を擦り付けて、お隅をどうしようというだ、お隅は何だえ、惣次郎の女房という事を知らずにいるか、汝知っているか、返答ぶて」

富「どうも、私前後忘却致し、酔っておりまして、はっというとお隅さんで、恐入りました、無暗に御打擲で血が出ます」

母「頭ア打砕いても構わねえだ、汝恩を忘れたか、此の夏の取付に瓜畑へ這入って瓜イ盗んで、生埋にされる処を、家の惣次郎が情け深えから助けて、行く処もねえ者に羽織イ着せたり、袴ア穿かして、脇へ出ても富さん/\といわれるは誰がお蔭か、皆惣次郎が情深えからだ、それを惣次郎の女房に対して調戯って縋付いて、まア何とも呆れて物ういわれねえ、義理も恩も知らねえ、幾ら酔ぱらったって親の腹へ乗る