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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
線上閱讀三遊亭 円朝《真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 214,332 字 · 426 頁
途中で、巡査に出会しても、少しも巡査が目に入りませんから、突当るはずみに、巡査の顔にかぶり付くような事もございます。又金を溜めて大事にすると念が残るという事もあり、金を取る者へ念が取付いたなんという事も、よくある話でございます。
只今の事ではありませんが、昔根津の七軒町に皆川宗悦と申す針医がございまして、この皆川宗悦が、ポツ/\と鼠が巣を造るように蓄めた金で、高利貸を初めたのが病みつきで、段々少しずつ溜るに従っていよ/\面白くなりますから、大した金ではありませんが、諸方へ高い利息で貸し付けてございます。ところが宗悦は五十の坂を越してから女房に別れ、娘が二人有って、姉は志賀と申して十九歳、妹は園と申して十七歳でございますから、其の二人を楽みに、夜中の寒いのも厭わず療治をしては僅かの金を取って参り、其の中から半分は除けて置いて、少し溜ると是を五両一分で貸そうというのが楽みでございます。安永二年十二月二十日の事で、空は雪催しで一体に曇り、日光おろしの風は身に染みて寒い日、すると宗悦は何か考えて居りましたが、
宗「姉えや、姉えや」