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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
線上閱讀高山 毅《福沢諭吉(ふくざわゆきち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 頁
としらせました。
ところが、この知らせをうけて、中津では、だれが諭吉をころしにいくかで、あらそいがおこり、ぎろんをしているうちに、夜があけてしまいました。これで諭吉は、ぶじに船にのり、いのちびろいをしたわけですが、神戸の宿屋についてみると、東京の塾頭の小幡から、手紙がきていました。
「きくところによりますと、ちかごろは大阪や京都もおだやかでなく、先生をつけねらっているものがあるそうですから、神戸についたら、なるべく人にしられないように気をつけて、すぐ東京へかえってきてください。」
諭吉は、お母さんに、京都や大阪などを、ゆっくり見物させて、よろこばせてあげようとおもっていただけに、がっかりしました。でも、お母さんに、ほんとうのことをはなしたら心配するので、きゅうな用事ができたことにして、見物をやめ、いそいで東京にかえりました。
諭吉がねらわれたのは、このときだけではありません。それから二年ほどたって、諭吉が関西にでかけたとき、宋太郎は大阪にきていて、ひそかに諭吉をころそうとするけいかくをたてていました。ところが、宋太郎は、ふるさとのお母さんがおもい病気になったので、きゅうに中津へかえらなければなりませんでした。