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かがくろん
科学論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《科学論(かがくろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,817 字 · 278 頁
だがそれにも拘らず、数学者の主観的意図に関係なく、各種の数学が客観的には物理学に用いられているということは何を意味するか(計量的幾何学や解析による物理学的理論一般は云うまでもなく、其の他群論による量子力学、テンソル=カルキュラスによる相対性理論、マトリックスによる量子力学、等々)。――蓋し数学は計算や測量という要素的な本質から理解されねばならぬ。そうすることが、数学全般の歴史的(弁証法的)理解の唯一の道なのである。前者は算術・代数・微積分となり、後者が各種の幾何学となる。ここに実在と数学との、従って又自然科学と数学との、基本的な連関が横たわる。其の他の高級乃至抽象的な数学形態は、これからの歴史的派生物に他ならない。で、そうとすれば、数学は歴史的に云って自然科学の一種と見做されることも出来るだろう。或いは、少なくとも数学をアプリオリな純形式的な科学として、之を自然科学から絶対的に隔絶して了うことは、その理由を失うだろう。
自然弁証法はこうだとして、さて次に社会科学的世界の特徴である史的唯物論へ移ろう*。
* 以下は大体、拙稿「唯物史観とマルクス主義社会学」