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こくしんとしてのうしにかんするみんぞく
穀神としての牛に関する民俗
中山 太郎
線上閱讀中山 太郎《穀神としての牛に関する民俗(こくしんとしてのうしにかんするみんぞく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,858 字 · 12 頁
ている。福島県南会津郡大戸村の雨乞は、猿丸太夫の古跡という上の沼へ、牛の頭を投げ込むのであるが、この事は大正十三年七月の大旱にも行われた。広島県双三郡八幡村を同じ大正十三年九月に旅行した人の報告によると、同村矢淵ノ滝口に生えている藤に、血の滴るような牛の生首が二つまで結え付けてあったが、これは祈雨の作法だとある。まだこの外に静岡県や兵庫県にも、この種の呪術が行われているが、同じ作法なので省略した。
注連縄を牛血に浸し、それを村の入口に張って悪疫の襲来を防ぐことや、生ける牛を建築の犠牲として埋めることなど、書けば牛のよだれのように限りもなくあるが、概略を尽くしたので擱筆する。