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そらはれて
空晴れて
小川 未明
線上閱讀小川 未明《空晴れて(そらはれて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,703 字 · 8 頁
まだそこだけは明るく、あわただしく松林の頭を越えて、海の方へ雲の駆けてゆくのがながめられたのでした。
その夜、小使い室の障子の破れから、冷たい風が吹き込んできました。賢一は常のごとくまくらに頭をつけたけれど、ぐっすりとすぐに眠りに陥ることができなかった。
「都会が、いたずらに華美であり、浮薄であることを知らぬのでない。自分は、かつて都会をあこがれはしなかった。けれど、立身の機会は、つかまなければならぬ。世の中へ出るには、ただあせってもだめだ。けれど、また機会というものがある。藤本先生は、私に、機会を与えてくださったのだ。先生のお言葉に従って、ゆくことにしよう。」と、思ったのでした。
晩方から、変わりそうに見えた空は、夜中から、ついに、はげしいしぐれとなりました。彼は、朝早く起きて、学校の中のそうじをきれいにすましました。そして、囲炉裏に火を起こして、鉄瓶をかけて、先生たちがいらしたら、お茶をあげる用意をしました。そのうち、もう生徒たちがやってきました。やがて、いつものごとく授業が始まりました。
休みの時間に、彼は、老先生の前へいって、東京へ出る、決心をしたことを告げると、