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くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

線上閱讀海野 十三《空襲葬送曲(くうしゅうそうそうきょく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 95,012 字 · 189 頁

青空文庫

暴徒一味の煽動は、さまざまの好餌を、市民の中にひけらかし、善良な人達までが、羊の皮を被った狼に騙されて、襲撃団の中に参加したのは、物事が間違う頃合いにも程があると、後になって慨かれたところだった。

若い青年男女は、鮎のとも釣のようなわけで、深い意味もわからず、その団体に暴力を以て加盟させられた。一味幹事の統制ぶりは、実に美事であった。いろいろな別働隊が組織され、各隊は迅速に、行動に移った。

長造の妹娘の紅子と、末ッ子の素六とは同じような手で、参加を強いられた。

長造とお妻が、涙をもって止めたが、それは何の役にも立たなかった。馴染の誰々さんも入っている――たったそれだけのことで、若い人達の参加を決心させるに充分だった。「放送局を襲撃しろッ」

ハッキリと、加盟団の指令が出たときには若い人達は、やっと気がついた。だが、それは、もう遅かった。幹部の手には、物々しい武器が握られていた。反抗したが最後、その兇器が物を云うことは、いくら若い連中にもよく解った。

紅子と素六とは、恐怖と反省とに責められながら、放送室の一隅に、突立っていた。

放送局襲撃隊の指導者は、鬼川壮太といった。