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かぜのまたさぶろう
童話集 風の又三郎
線上閱讀宮沢 賢治《童話集 風の又三郎(かぜのまたさぶろう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,657 字 · 113 頁
」と言いました。
嘉助は二三度ひっかかりながら先生に教えられて読みました。
三郎もだまって聞いていました。
先生も本をとって、じっと聞いていましたが、十行ばかり読むと、
「そこまで。」と言ってこんどは先生が読みました。
そうして一まわり済むと、先生はだんだんみんなの道具をしまわせました。
それから「ではここまで。」と言って教壇に立ちますと一郎がうしろで、
「気をつけい。」と言いました。そして礼がすむと、みんな順に外へ出てこんどは外へならばずにみんな別れ別れになって遊びました。
二時間目は一年生から六年生までみんな唱歌でした。そして先生がマンドリンを持って出て来て、みんなはいままでに習ったのを先生のマンドリンについて五つもうたいました。
三郎もみんな知っていて、みんなどんどん歌いました。そしてこの時間はたいへん早くたってしまいました。
三時間目になるとこんどは二年生と四年生が国語で、五年生と六年生が数学でした。先生はまた黒板に問題を書いて五年生と六年生に計算させました。しばらくたって一郎が答えを書いてしまうと、三郎のほうをちょっと見ました。
すると三郎は、どこから出したか小さな消し炭で雑記帳の上へがりがりと大きく運算していたのです。