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ぜったいむじゅんてきじこどういつ
絶対矛盾的自己同一
西田 幾多郎
線上閱讀西田 幾多郎《絶対矛盾的自己同一(ぜったいむじゅんてきじこどういつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 50,000 字 · 99 頁
一から多へというに対して、多から一へということでなければならない。主体は自己否定的に環境を、環境は自己否定的に主体を形成するのである。形相が質料となり質料が形相となるとか、形相と質料とか形成の程度的差異とかというのではない。多から一へというのは、世界を因果的に決定論的に考えることである、過去から考えることである、機械的に考えることである。これに反し一から多へというのは、合目的的に考えることであろう。しかし単に合目的的というのは、生物的生命においてのように、なお空間的たるを脱せない、決定論的たるを免れない。真に一から多へというには、何処までも時間的なものと考えなければなるまい、ベルグソンの純粋持続の如きものを考えなければなるまい。何処までも創造的ということは、いつも未来からということであろう、つまり過去からということはないのである。純粋持続が自己自身を否定して自己矛盾的に空間的なる所に、現実の世界があるのである。一瞬の前にも還ることのできない純粋持続の世界には、現在というものもあることはできない。これに反し空間的なるものが自己否定的に時間的なる所に、即ち自己矛盾的に自己自身から動き行く所に、現実の世界があるのである。