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おだのぶなが
織田信長
線上閱讀坂口 安吾《織田信長(おだのぶなが)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,950 字 · 36 頁
フンドシカツギのマゲが便利であっただけで、又歩きながら、瓜がくいたかっただけのことだ。立派な壮年の大将となっても、冬空にフンドシ一つで、短刀くわえて、大蛇見物に池の中へプクプクもぐりこむ信長なのである。
論理の発想の根本が違っているから、信長という明快きわまる合理的な人間像を、その家来たちは、いつまでも正当に理解することができなかったのである。
清洲近在の天永寺の天沢という坊主が関東へ下向の途中、甲斐を通った。信長領地の坊主がきたときいて、武田信玄は、天沢を自分の館へよびよせた。
信玄の知りたいことは、信長とはどんな男か、ということだった。信長は日々どんな生活をしているか、それを一々、残るところなくきかせよ、というのが、信玄の天沢への注問であった。
そこで、朝晩馬にのること、橋本一巴に鉄炮を、市川大介に弓を、平田三位に兵法を習い、それが日課で、そのほかに、しょッちゅう鷹狩をやっています、と有りていに答えた。
「ふうん。鷹狩が好きか、そのほかに、信長の趣味はなんだ」
「舞と小唄です」
「舞と小唄か。幸若大夫でも教えに行くのか」
「いゝえ、清洲の町人の友閑というのが先生で、敦盛をたった一番、それ以外は舞いません。