輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
「くさのしんぺいししゅう」かいせつ
「草野心平詩集」解説
豊島 与志雄
線上閱讀豊島 与志雄《「草野心平詩集」解説(「くさのしんぺいししゅう」かいせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,303 字 · 11 頁
蛙はあくまでも蛙だが、もはや昔日の蛙ではない。そこに、一つの世界が創造される。
新たに創造されたこの世界で、蛙は独自の言語さえ持つ。この言語の日本語訳までが必要になる始末である。
こういう蛙を歌った諸作品で、心平さんの豊潤な韻律は、鮮かなイメージを造形する。眼で読むよりは、耳で聴くがよい。心平さんが「蛙」の自作を朗読する時、聴者の脳裡には、その韻律の美しさにつれて、さまざまな形態がくっきりと浮び上ってくるし、妖しい情景が顕現されてくる。
作者の呼吸と、作品の呼吸とが、ぴったり合っているのだ。
そして、それらの蛙の或る者は、時に、心平さんと同じくヴァガボンドの風貌を帯びるし、時に、心平さんと同じく根元的な歓喜や悲哀におののくし、時に、心平さんと同じく地の一隅を睥睨して遙かな海を偲ぶし、時に、心平さんと同じく空の一角を凝視して天に憧れるのである。
斯く言えば、言い過ぎであろうか。もし言い過ぎであるならば、心平さんと読者とにお詑びをしましょう。