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「くさのしんぺいししゅう」かいせつ
「草野心平詩集」解説
豊島 与志雄
線上閱讀豊島 与志雄《「草野心平詩集」解説(「くさのしんぺいししゅう」かいせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,303 字 · 11 頁
帰って眠ろう。それにしても、
時間よおれはおまえにきくが。
おまえの未来はギラギラ光るか。
おれだって、夢は持ってる。いつまでも持ってる。甞てもそうだった。友と二人で、曇天の下、芝浦埋立地にじっとしていたことがあり、お互に夢を持ってそうしていたことが、泣きたいほど嬉しかったのだ。其後、死んでいった友もあり、別れていった友もある。
これを、甘い感傷と言う勿れ。心平さんの敏感なそしてやさしい心根なのだ。
三
人事は常に変転するが、自然のうちには、些細なものにも幽遠な影が宿っている。一塊の石にも、億年の姿がこもり、或は壮大な光りが映る。
竹のたたずまいの、雄々しさよ、またやさしさよ。降る雪の静けさよ。皿に置かれてる塩鮭の一切にも、なんという美があることか。
春ともなれば、大地は泣きたいほどの豊満さにふくれ上り、いつ如何なる時でも、江戸川の水は流れ動いて、常に新らしい悠久さを失わない。
それらを観取するのは、詩人の眼であり、眼の映像を夾雑物なく鮮明に浮き出させるのは、詩人の表現である。――ここでは、心平さんはすっきりした詩人である。だから、「東京公園」