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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《菊模様皿山奇談(きくもようさらやまきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 189,935 字 · 379 頁

青空文庫

無作法者で、実に手前どもが会いましても、はっと思います事ばかりで、何分にも御前体へ罷出でましたら却って御無礼の義を……」

前「いや苦しゅうない、無礼が有っても宜しい、早く会いたいから呼んでくれ、無礼講じゃ、呼べ/\」

富「はっ/\權六/\」

權「はい」

富「お召しだ」

權「はい、おめしと云うのは御飯を喰うのではない、呼ばれる事だと此の頃覚えました」

富「其様な事を云ってはいかん、極御疳癖が強く入っしゃる、其の代り御意に入れば仕合せだよ」

權「詰り気に入られるようにと思ってやる仕事は出来ましねえ」

富「其様なことを云ってはいかん、何でも物事を慇懃に云わんければなりませんよ」

權「えゝ彼処で隠元小角豆を喰うとえ」

富「丁寧に云わんければならんと云うのだ」

權「そりゃア出来ねえ、此の儘にやらして下せえ」

富「此の儘、困りましたなア、上下の肩が曲ってるから此方へ寄せたら宜かろう」

權「之れを寄せると又此方へ寄るだ、懐へこれを納れると格好が宜いと、お千代が云いましたが、何にも入っては居ません」

富「此の頃は別して手へ毛が生えたようだな」

權「なに先から斯ういう手で、毛が一杯だね、足から胸から、私の胸の毛を見たら