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らくだい
落第
線上閱讀夏目 漱石《落第(らくだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 4,134 字 · 8 頁
同じ中学に居っても狩野、岡田などは変則の方に居たから早く予備門へ入って進んで行ったのだが、僕などが予備門へ入るとしては二松学舎や成立学舎などにまごついて居た丈遅れたのである。
何とか彼んとかして予備門へ入るには入ったが、惰けて居るのは甚だ好きで少しも勉強なんかしなかった。水野錬太郎、今美術学校の校長をして居る正木直彦、芳賀矢一なども同じ級だったが、是等は皆な勉強家で、自ら僕等の怠け者の仲間とは違って居て、其間に懸隔があったから、更に近づいて交際する様なこともなく全然離れて居ったので、彼方でも僕等の様な怠け者の連中は駄目な奴等だと軽蔑して居たろうと思うが、此方でも亦試験の点許り取りたがって居る様な連中は共に談ずるに足らずと観じて、僕等は唯遊んで居るのを豪いことの如く思って怠けて居たものである。予備門は五年で、其中に予科が三年本科が二年となって居た。予科では中学へ毛の生えた様なことをするので、数学なども随分沢山あり、生理学だの動物植物鉱物など皆な英語の本でやったものである。だから読む方の力は今の人達より進んで居た様に思われるが、然し生徒の気風に至っては実に乱暴なもので、それから見ると今の生徒は非常に温順しい。