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にんしきろんとはなにか

認識論とは何か

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《認識論とは何か(にんしきろんとはなにか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 58,432 字 · 116 頁

青空文庫

一種の内在主義を脱し切れるものではない。処がアレテー=真理はそれがイデアのものでありエイドスのものである限り、超絶した或るものにぞくするのでなければならなかった。近代的用語で云えば、客観的な対象のものなのである。だから認識が真理を見出す(discover = aletein)ことは、要するにこの客観的な超越的なイデアを、分有し、よって以て之を模倣することの他なかったわけだ。つまり真理はそれをイデアと見る限り、分有され模倣されるべき或る彼岸のものである。之が略々プラトンの真理の観念ではなかったかと、私は考える。

するとこの真理=アレテー説は、要するに真理模倣説であった、という点を注目することが必要だ。真理は模倣されるものである、又は少し言葉使いを変えれば、イデアの模倣が真理であり真実の認識である、ということになる。この意味に於て吾々の感性に訴える自然界とその認識とがプラトンによるとイデアの模倣となり、芸術がこの模倣の模倣ともなることも、意味のあることであろう。典型的なイデア主義者であり、イデアリストである彼が、真理の理想化は行なっても、決して真理の主観化というような近代的意向を持たなかったのは、当り前であるが、ただ彼が理想主義者であり観念論者であった所以は、真理を具象的に認識する段になればなる程、真理の真理