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あかはたじけんのかいこ

赤旗事件の回顧

堺 利彦

線上閱讀堺 利彦《赤旗事件の回顧(あかはたじけんのかいこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,652 字 · 12 頁

青空文庫

を言えば、その前年(明治四〇年)いわゆる大合同の日刊平民新聞が倒れてから以後、一方には片山潜、西川光二郎、田添鉄二らを代表とする議会政策派があり、一方には幸徳秋水、山川、大杉らを代表者とする直接行動派があった。そして前者は東京で社会新聞(一時は週刊)を出だし、後者は大阪で(森近運平の経営で)大阪平民新聞(月刊、後に日本平民新聞)を出だし、さらに前者は後分裂して西川の東京社会新聞を現出した。

しかしわたし自身の見方から言えば、当時の分派は三派の対立であった。すなわち幸徳君らの無政府主義と、片山君らの修正主義と、わたしなどの正統主義であった。そのころ、イギリスの独立労働党の首領ケア・ハーデーが日本に来遊して、我々の集会で演説したりしたが、片山君らはすなわちそのハーデー(ハーディー)派であり、わたしなどはそれに対するハインドマン派(社会民主同盟派)の形であり、幸徳君らは右の両派を合わせて国家社会主義に片づけようとするクロポトキン派(もしくはバクニン派)であった。当時まだサンヂカリズム(サンジカリズム)の名はほとんど現われていなかった。石川三四郎君らは右の三派(もしくば二派)から独立して、婦人運動の雑誌を出したりしていた。