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いぶつ・いせきとれきしけんきゅう
遺物・遺蹟と歴史研究
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《遺物・遺蹟と歴史研究(いぶつ・いせきとれきしけんきゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,668 字 · 13 頁
しかしわがいわゆる古墳は、その実シナにおいては前漢末前後から、わが奈良朝前の時代までも継続したものであって、文献上これを考証すべき材料がはなはだ多いのである。ことに棺槨の定義を明かにすることによって、墓制変遷の年代を考定すべき重要なる史料さえもそこに存しているのである。しかるにもかかわらず、その研究が徹底していないがために、往々誤ったる考証が繰り返されるの遺憾がある。現に浜田博士の右の論文を掲載されたと同じ雑誌に、高橋健自君は「遺物上より見たる上古の家屋」を論じて、壙穴をもって依然石槨なりとし、それを説明すべく「四阿あり」の古文を引いておられるではないか。名称や定義はどうでもよいとして、新しい約束で勝手にこれを定めるというならば、過激派が天下を取る世の中においては、それも一の囚われない方法かも知れぬが、いやしくも古書の記事を援引して、これを研究しようとするには、必ずまずその正しい用法を調査して、これに従わねばならぬではあるまいか。
これを要するに、余輩の遺物・遺蹟研究の態度は、これによって過去の歴史を知ろうとするにあるもので、遺物・遺蹟そのものを明かにしようとするを主要の目的とするのではない。