輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
きょうしゅうのしじん よさぶそん
郷愁の詩人 与謝蕪村
萩原 朔太郎
線上閱讀萩原 朔太郎《郷愁の詩人 与謝蕪村(きょうしゅうのしじん よさぶそん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 39,038 字 · 78 頁
花茨故郷の道に似たる哉
秋の部
門を出て故人に逢ひぬ秋の暮
秋の燈やゆかしき奈良の道具市
して見るべきである。詩における観照の対象は、単に構想への暗示を与える材料にしか過ぎないのである。
花茨故郷の道に似たる哉
「愁ひつつ丘に登れば花茨」と類想であって、如何にも蕪村らしい、抒情味に溢れた作品である。この句には「かの東皐に登れば」という前書が付いているが、それが一層よく句の詩情を強めている。
秋の部
門を出て故人に逢ひぬ秋の暮
秋風落寞、門を出れば我れもまた落葉の如く、風に吹かれる人生の漂泊者に過ぎない。たまたま行路に逢う知人の顔にも、生活の寂しさが暗く漂っているのである。宇宙万象の秋、人の心に食い込む秋思の傷みを咏じ尽して遺憾なく、かの芭蕉の名句「秋ふかき隣は何をする人ぞ」と双壁し、蕪村俳句中の一名句である。
この句几董の句集に洩れ、後に遺稿中から発見された。句集の方のは
門を出れば我れも行人秋の暮
であり、全く同想同題である。一つの同じテーマからこの二つの俳句が同時に出来たため、蕪村自身その取捨に困ったらしい。二つとも佳作であって、容易に取捨を決しがたいが、結局「故人に逢ひぬ」の方が秀れているだろう。
秋の燈やゆかしき奈良の道具市
秋の日の暮れかかる灯ともし頃、奈良の古都の街はずれに、骨董など売る道具市が立ち、店々の暗い軒には、はや宵の燈火が淡く灯っているのである。