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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
線上閱讀鈴木 三重吉《鈴木三重吉童話集(ぶくぶくながながひのめこぞう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 58,287 字 · 119 頁
王子は、
「もしもし、それをつみ上げてどうするのです。」と聞きました。
するとその男は、
「なァに、ただ目から火をふいて、この丸太を一どきにもやすんです。」と言いながら、じっと目をすえて、その山のようにつみかさねた木をにらみつけました。すると、両方の目の中から、しゅうしゅうと、長い焔がふき出て、それだけの丸太をまたたく間に灰にしてしまいました。
「ほほう、これはすばらしい。どうです。私のお供になりませんか。」と王子は言いました。
「はいはい、どうぞおねがいいたします。」と、その男も家来になりました。この男は火の目小僧という名まえでした。
三
王子はこんなめずらしい男を三人まで家来にかかえたので、大とくいになって、どんどん歩いていきました。そのかわりこれまでとちがって、三人をやしなうのに、大そうなお金がかかりました。だって火の目小僧と長々の二人は、ただあたりまえの人が食べるだけしか食べませんでしたが、もう一人のぶくぶくは、お腹がいくらでもひろがるので食べるも/\一どに牛肉の千貫目やパンの千本ぐらいは、どこへ入ったかわからないくらいです。そんな男に腹一ぱい食べさすには、とても一とおりのお金ではすみません。