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ぶくぶくながながひのめこぞう

鈴木三重吉童話集

鈴木 三重吉

線上閱讀鈴木 三重吉《鈴木三重吉童話集(ぶくぶくながながひのめこぞう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 58,287 字 · 119 頁

青空文庫

そうしておけば、小鳥が来て食べます。これはお母さんからおそわったことでした。

男の子はふたたびどんどん歩きました。そして、ようやくのことで、たかい、まっ青な、いつも見る岡の下へつきました。男の子はその岡を上っていきますと、れいのお家がありました。しかしそばへ来て見ると、そのお家の窓はただのガラス窓で、金なぞはどこにもはまってはいませんでした。男の子はすっかりあてがはずれたので、それこそ泣き出したいくらいにがっかりしました。

と、お家からおばさんが出て来ました。そして何かご用ですかと、やさしく聞いてくれました。男の子は、

「私は、うちの後の岡の上から見える、このお家の金の窓を見に来たのです。でも、そんな窓はなくて、ただガラスがはまっているだけですね。」と言いました。おばさんは、くびをふって、

「私の家はびんぼうな百姓ですもの。金などが窓についているはずはありません。金よりもガラスの方があかるくていいんですよ。」

こう言って笑いながら、男の子を戸口の石だんにこしをかけさせて、お牛乳を一ぱいと、パンを一きれもって来てくれました。おばさんは、それから、男の子とちょうどおない年ぐらいの女の子をよび出しました。