輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁
鉄の小箱
ワカッタカ。」
そして、また、「ジャ、ジャ、ジャ、……。」と鉄のすれあう笑い声をたてたかとおもうと、ドブンという音がして、たちまち、怪物の姿は見えなくなってしまいました。白波さかまく海の中へ、とびこんだのです。
鉄の小箱
お話かわって、こちらは東京のできごとです。大戸村に鉄の人魚があらわれてから十日ほどのちのことでした。
世田谷区に住んでいる、中学二年生の宮田賢吉という少年が、ある夜、友だちのところからおうちへ帰るのに、近みちをして、神社の森の中を歩いていました。外は、夜になるとだれも通らないさびしい道で、ふつうの子どもでしたら、こわくて、とても近みちなどできないのですが、宮田賢吉君は、少年探偵団の団員でしたから、暗い森の中をひとりで歩くのが、かえっておもしろいくらいでした。
神社の森は、たいへん広くて、大きな木が立ちならび、その枝が空をおおって、ひるまでもうす暗いほどですから、夜は星も見えない、まっ暗やみです。ところどころに街灯が立っているのですが、その光は木の葉にさえぎられて、遠くまではとどきません。道ばたにならんでいる石どうろうが、大入道のおばけのように見えて、じつに、うすきみがわるいのです。