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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《鉄塔の怪人/海底の魔術師(てっとうのかいじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 頁

青空文庫

警官たちは、警視庁へ帰ってしまったのじゃないでしょうか。」

「そうか、しかたがない。きみ、うちの電話はこしょうだから、おとなりの電話をかりてね。警視庁の中村警部をよびだしてくれたまえ。早くするんだ。」

書生の広田が、おとなりの門の中へとびこんでいきました。高橋さんは、それをまつのも、もどかしく、「いや、わしがかけよう。」といいながら、広田のあとをおってかけだしていきました。

おとなりの電話は、すぐに、警視庁に通じました。高橋さんは、電話口にしがみついて、

「捜査課ですか。中村警部はおられませんか。わたしは高橋太一郎というもんです。……ああ、中村君ですか。ぼくは高橋。たいへんなことがおこったんだ。きみがよこしてくれた警官たちが、帰ったあとで、賢二が見えなくなったんだ。あのさわぎで熱を出したものだから、寝かせてあったのだが、そのふとんがからっぽなんだ。」

すると、中村警部の声が、みょうなことをいいました。

「モシモシ、あなた高橋太一郎さんですね。なんだかお話がよくわかりませんが、わたしからだといって、だれかが、そちらへいったのですか。」

「なにをいってるんだ。