輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 157,440 字 · 313 頁
「とんでもない、親分さん――そんなことをして頂いて」
「なアに、遠慮するほどの金じゃないよ。そういわれると、極りが悪いくらいのものだ」
「ところが親分さん――昨夜、まだ宵のうちでございました。私の家の窓から、金を投り込んだ者がございますが」
「何? 金を」
女房の話の予想外さに、平次も屹となりました。
「財布に入れて二十両、私どもには夢にも見たことのない大金でございますが、あんまり気味が悪いので、娘に持たせて家主付添いの上、お奉行所へお届けいたしました――あれ、娘がもどって参りました」
女房の指す路地の外、大きな禿頭の親爺と一緒に、薄汚ない身扮に、素晴らしい若さを包んだ娘が、いそいそと帰って来るのが見えます。
「お神さん、たいしたことだぞ」
大きな声を先触れに、歪んだ格子の中へ入って来たのは、この辺一帯の家主で町役人を務める仁助でした。
「御苦労様でございました。とんだお手数を掛けました」
「何んの何んの、一緒に行った私まで褒められて、今日はとんだ晴れがましい心持であったよ。まず聴いてくれ」
「――」
「二十両の小判を財布ごと持参して、お係りの役人に申し上げると、暫らく待たせて置いて、お白洲に引出されお奉行様直々のお調べだ。