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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《黄金仮面(おうごんかめん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 143,357 字 · 287 頁
波越氏の部下の刑事に相違ない。
間もなく問題の白き巨人がカフェの外へ姿を現わした。如何にも白い。頭から足の先まで白粉で塗りつぶした様に真白だ。服を脱がせたら、皮膚も白子みたいに真白かも知れない。少くとも顔丈けは、白人にも珍らしい白さだ。
身体も巨人の名に恥じぬ偉大なものであった。六尺以上の身長で、しかも角力取みたいに肥太っているのだ。
彼はカフェを出ると、車も拾わず、ブラブラと銀座通りへ歩いて行く。
珍妙不可思議な尾行行列が始まった。先頭に立つのは白粉のお化け然たる肥大漢、それから十五六間あいだを置いて、アルパカ黒眼鏡の怪老人、赤い長靴の運転手、つづいて兵隊上りの番頭さんといった恰好の刑事君。
「あいつが果して暗号の白い巨人だとすると、根気よく尾行を続けて、家をつきとめさえすれば、ルパンの贓品の隠し場所が分る訳だ。イヤ、ルパンその人のありかも自然たぐり出せるというものだ。うっかり見失ったら大変だぜ」
波越氏が小声で囁く。
「ウン、そりゃそうだが、あいつイヤに白いね。どうも少し白過ぎる様な気がする」
明智はなぜか気のりがせぬ様子だ。
「白過ぎるって? それだから怪しいのだ。