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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《黄金豹/妖人ゴング(おうごんひょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 153,404 字 · 307 頁
園田家の杉戸の豹が、ぬけだしたのも、毛がわが生きた豹になって、動きだしたのも、みんな、きみのしわざだった。黄金豹が、助造じいさんの部屋に逃げこんで、消えてしまったのは、きみが手ばやく豹の皮をぬいで、もとの助造じいさんになって、その部屋にすわっていたのだ。また、助造じいさんが、じぶんの部屋に逃げこんだのを追っかけていくと、黄金豹に、早がわりしていたのも、きみが手ばやく豹の皮をきたのだ。
湯屋の煙突から、ぶらさがって、空中曲芸をやって見せたのも、急行列車の中にあらわれ、列車の屋根の上の大冒険をやって見せたのも、みんなきみだった。きみはまえに、空中曲芸師をやっていたことがあるのにちがいない。
そのほか、こまかいことをいえば、さいげんがないが、すべて、きみという曲芸師が、豹の皮をかぶっていて、とっさに、早がわりしたということがわかれば、黄金豹の怪事件は、みんな解決がつく。
しかし、どうしてもわからないことが、のこっていた。それは黄金豹が、完全な密室のなかで、消えうせたことだ。そういうできごとが二どあった。
一どは黄金豹が、銀座の宝石商の応接間に逃げこんだまま、消えうせたとき、もう一どは、園田家の書斎で小林君が寝ていると、黄金豹があらわれ、小林君が書斎から逃げだして、ドアをしめ、応援の人を呼んで、ふたたびドアを