輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
あるニュー・フェイスへのてがみ
あるニュウ・フェイスへの手紙
岸田 国士
線上閱讀岸田 国士《あるニュウ・フェイスへの手紙(あるニュー・フェイスへのてがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 49,146 字 · 96 頁
という立場からだけでなく、時代精神の推移に伴う著しい心理表現の変化として、幾多の例が挙げられているのを見ました。これはなかなか興味のある研究で、ひと口に言えば、十六世紀は感情偏重の時代で、対人的には、相手の思惑を気にしたり、自分の意見を露骨に示すのを憚るような気風であったため、おのずから、言葉使いに婉曲、遠廻しな言い方がよろこばれ、むやみに「条件法」を使う習慣ができた。然るに、十七世紀は、いわゆる理性尊重の時代で、一方宮廷などでは、かのプレシオジテといわれるような美辞麗句の羅列も流行したが、一般民衆の間には、次第に、正確に、直截に自分の考えを表明する気風が生れ、十六世紀に盛んに使われた「条件法」が、その必要の限度で守られ、同じことが「直接法」で言い切られるようになった、というのです。
しかし、こういう時代精神の革命は、やはり、多くの学者や芸術家の先駆的な役割を見逃がしては理解できないように思われます。
してみると、この事実を現在の日本にあてはめて考えることはできないでしょうか?
現代日本語の性格は、言語学的な形式論だけで説明しきれない、どこか、現代日本人の性格の、そのままの現れとみなければならぬ一面がありそうです。